疲れと体

それほど疲れを感じているわけでもないし、やりたいことがたくさんあるからという理由で、休日に体を休めることなく活動していないだろうか。実は、休日の休み方こそ、体調を整えたり太りにくい体質をつくったりする重要なカギを握る。日常生活を楽しく充実させるためにも、正しく休むことで体を心身ともにベストな状態に整えよう。

 疲れを感じないから休む必要はない――。こう思ってしまう人ほど注意すべきと警鐘を鳴らすのが、日本薬科大学の丁宗鐵(てい・むねてつ)教授だ。「疲れを感じなくても、実際に体が強いわけではない。疲れに対する感度が鈍いだけということがほとんど」(丁教授)。

 疲れを感じにくい分、無理が利き、がんばりすぎた結果、疲労回復が不十分で体を壊すケースもあるという。仕事も趣味もと欲張ってしまい、すべてを完璧にこなそうとする人に多い。